大師兄とは何者?
七星剣陣の七人の剣士は、清廉であることを誇りにしていた。悪を罰し、正義を守り、剣を磨き、誰とも競おうとはしなかった。その長は、ただ大師兄とだけ呼ばれる。陣では衣の色で位が決まり、ふつうの弟子は白衣、隊長は藍衣、「狼」の頭領のような部隊長は紫衣をまとう。龐鎮にいる紫衣の「狼」頭領は、彼のことを、どの部隊長にも勝る腕を持ちながら、魔教の女と縁があるせいで藍衣のままにされていた男として覚えている。彼は気にしなかった。それより弟弟子たちと剣陣を練るほうがよかったのだ。
やがてその女にある仕打ちがなされ、彼を一度も責めなかった弟弟子たちも、正道連盟の幹部たちへの最後の敬意を失った。彼らの記憶の花は、七人が龍体改造を決める姿を映す。大師兄は、それが正道連盟を支配するための「公子」の策だと知りながら受け入れる。誰かによりよく仕えるためではなく、もう誰にも仕えないためだ。正道連盟はそれを口実に彼らを追放した。
外にいる弟子が彼らの居場所を教えてくれる。鳩小屋群と崖沿いの通路を越えた先、燃える三つの物見やぐらのところだ。七人は今も一体となって動くが、その顔は今や黒い虚ろな穴となっている。陣の弟子によれば、彼の本名は誰も知らず、ただ大師兄と呼ばれているという。
大師兄はほかの人物とどうつながる?
七人の二番手
記憶の花の中で、二師兄は、復讐を果たせるかもしれないと望みながら七人で龍体改造を受けるべきかを問い、それが殺気改造と本当に違うのかと思い悩む。
「我ら七人も、この「龍体改造」を受けるべきだろうか?」
ゲーム内の会話
物語の後半で明かされる関係(ほか3件)
愛する人
鳩小屋の頂にいる女剣士、紅衣の女剣士。正道連盟の幹部たちに二人は引き裂かれ、彼は彼女が責めさいなまれるのをただ見ているしかなかった。並ぶ者のない剣陣も、彼女を守れなかった。彼女は戻ってきて、最後まで彼の隣で戦う。
「大師兄と、一緒に死にたいのね……」
ゲーム内の会話師であるらしい人物
紅衣の女剣士を責めさいなんだ幹部は、彼女が「我が一番弟子」をたぶらかし、師門に逆らわせたと責める。その場で大師兄の名は出ないが、彼女のために師門に逆らったのは彼だ。
「我が一番弟子をたぶらかし、仲間を集めて師門に逆らわせた。その一事だけで、万死に値する!」
ゲーム内の会話策の黒幕
大師兄は龍体改造を、正道連盟を支配するための「公子」の策と呼ぶ。のちに魂は、「公子」の正体が左殤だと気づく。それでも七人は、誰にも従わずにすむよう、それを受け入れた。
「(公子……言うまでもなく、左殤だ。)」
ゲーム内の会話
大師兄が登場するクエストは?
収集
七星剣陣
正道大陣で七星剣陣の弟子たちの記憶の花を集める。六枚の花びらは六人の弟弟子に残された記憶で、其一:毒か、それとも解毒剤か?から其六:「公子」まで。合わせると、七人が龍体改造を選んだ経緯と、それに伴う迷いが見えてくる。
逸話
不滅の侠胆
龐鎮の「組織」の酒場にいる紫衣の「狼」頭領は、昇格できなかった藍衣の男についてあまり語ろうとしない。正道大陣で大師兄に会ってから戻ると、「狼」頭領は玉佩の不滅の侠胆を渡し、荒行子の一派に龍体改造を強いられた紫衣の頭領たちを安らかにしてやってほしいと頼む。
このクエストの結末
魂は「狼」頭領に、剣陣の七人には誇りある最期を与えたと告げる。
逸話
魔教の女
魔教の女は、鳩小屋の塔の頂にいる紅衣の女剣士と、何度も大師兄の話に戻ってしまう、鳩小屋の扉の前の意識の朦朧とした弟子をめぐるクエスト。
このクエストの結末
魔教の女とは、彼が愛する紅衣の女剣士のこと。彼女は彼とともに死ぬと心に決めている。
ゲーム内図鑑には何と書かれている?
戦う姿ごとの、ゲーム内図鑑の記述です。後の展開に触れるものもあるので、閉じてあります。
七星剣陣:大師兄
大師兄を筆頭に、七人の剣は寸分の狂いもなく連動し、北斗七星の形に陣を組む。ゆえに「七星剣陣」と呼ばれる。龍体改造を経て、彼らは殺気でつながり、進退はいよいよ一糸乱れぬものとなった。
七人はもともと清廉を保ち、ひたすら剣の修練に励み、悪を懲らし善を助けるばかりで、誰かと争うつもりなどなかった。ところが大師兄が魔教の女と恋に落ち、正道の掟を破ってしまった。剣の腕は抜きん出ており、輝かしい功績で過ちを補っていてもなお、連盟では長らく引き立てられず、冷遇されることも多かった。それでも大師兄は笑って受け流し、あらゆる理不尽を黙って受け止めた。
彼は愛する人も師門も裏切りたくなかった。相容れない「正」と「邪」のあいだで、己に恥じぬ道を歩もうとした。だが板挟みの中で、ずっと付き従ってくれた師弟たちにあまりにも申し訳ないとも感じていた。
師弟たちは事情をよく分かっており、師兄を責めるどころか、その受けた理不尽に憤っていた。そしてあの一件が、連盟上層部への最後の敬意と幻想を打ち砕いた。損得を考えず、分をわきまえて引き下がってきた。だが、その先に待っていたのは、いいように利用され、踏みにじられる駒になる道だけだったのだ。
募る怨みの果てに、彼らは「龍体改造」の企てに身を投じた。連盟はそれを口実に彼らを除名し、江湖から存在を消し去った。とりわけ、剣の腕が卓絶し、陣を率いた「大師兄」の名は、世に知られることなく埋もれていった。
大師兄の絶望の剣意
高台の上、三人の弟子が剣先に赤い糸を絡め取り、大師兄を逆さに吊り上げて宙へと浮かせる。操り糸に引かれるまま、大師兄は手にした剣を振るう。その姿は、糸の支配から逃れようともがく傀儡のようであり、また、漆黒の虚ろな顔から無数の鋭い紅糸を吐き出す亡霊のようでもある。縦横に絡み、締め上げる紅糸は、まるで血の涙を流しているかのようだ。
かつて彼は、魔教の一人の女と愛し合っていた。だが、正道の上層部はその仲を許さず、命令一つで二人を引き裂いた。剣陣の研鑽しか知らずに生きてきた大師兄に、権謀術数など分かるはずもない。生まれて初めて、彼は不器用ながらも師門に逆らった。だが、その果てに彼が目にしたのは、愛する者が酷刑に苛まれ、全身を傷だらけにされていく姿だった。いかに絶世の剣陣を極めようとも、守りたかった者一人、守ることはできなかった。
心が死んでしまえば、もはや失うものなど何もない。彼は最後に残されたすべてを、操り糸に委ねた。
たとえ逆さ吊りの姿が傀儡のようであっても、構うものか。傀儡の糸の端を握っているのは、ほかならぬ自分たちなのだから。
大師兄はどうなる?
この人物の物語の結末
七人はみな魂に倒れ、のちに魂は「狼」頭領に、彼らには誇りある最期を与えたと告げる。最終決戦で大師兄は幻影として現れ、生涯、愛する人も兄弟たちも守れず、立ち向かうのが遅すぎたと語る。弟弟子たちは、紅衣の女剣士も入れて八人そろって行けると笑う。
「剣陣を組んでいた七人……俺が、楽にしてやった。」
ゲーム内の会話
あわせて読みたい
よくある質問
大師兄の本名は?
陣の弟子によれば、彼の本名は誰も知らず、ただ大師兄と呼ばれているという。
藍衣とはどういう意味?
陣では衣の色で位が決まり、 ふつうの弟子は白衣、隊長は藍衣、「狼」の頭領のような部隊長は紫衣をまとう。 大師兄は藍衣のままにされていた。
このページの出典 1
- Phantom Blade Zero 公式 『Phantom Blade Zero』製品版のゲーム内テキスト(会話、文書、図鑑、クエスト記録、ロード画面)。2026年11月3日に確認。引用はゲームの日本語テキストをそのまま載せています。
